Column No42 『天下分け目のターニングポイント』

平素は連盟活動に多大なご理解とご協力を誠にありがとうございます。会員の皆様に支えられて2013年に立ち上げた連盟は来年で10年の区切りを迎えます。これまでの存続はまさに「首の皮一枚」。人材・お金・偶然・運・気力…、何一つ欠けても維持することは不可能でした。これまで精力的に活動の趣意をお伝えし、ついには本年5月の公益社団法人日本臨床工学技士会の“たより”にも、その活動について紹介の資料が同封されるなど、少しずつ理解が深まっているような手ごたえを感じています。

しかし、その一方で政治や連盟活動に対する疑念や敬遠する概念は根強く、臨床工学技士の大勢を占めるのが現実です。講演やリモート会議での場で参加者の直接“生”の感想を伺うと、「熱心にやって頂いているのに申し訳ないけど、良く解らないので関わらないようにしようと思っています。」と。頑張れば頑張るほど避けられてしまう、なんだか昭和の恋愛に似たような感覚を覚えます。(かなり違うか…汗)

とは言え、こんなこと過去9年間ずーっと同じことを繰り返してきたわけで、ここでヘコタレル訳にはまいりません!ということで、最も直近の課題として選挙に対する3つの対策を考えてみました。

1. 知らなかった
これ、最悪です。昨今、自分の身に降りかかること以外は基本無関心。相手の気持ちに配慮して、“持ちつ持たれつ”和と協調を重んじる、日本人の気質維持の危機ともいえる風潮です。加えて、若い人はテレビを見なくなったと言われますので、国政選挙があることすら知らなかった。ということが起こり得ます。もう一つの知らなかったに、自見はなこを知らなった。ということもあるでしょう。現実として連盟会員は日臨工会員の1割にも達していません。残りの9割の方すべてが連盟を認知しているかというと大いに疑問です。その計算式にあてはめると、自見はなこを知らないという人も多数居ると思われます。知らないことは選択するメニューに載らないことと一緒ですから、賛否の前に選ぶことすらできないことになります。少なくともこの知らなかったという状況だけは回避したいものです。

2.行けなかった
直接自分の身に降りかからない選挙は、優先順位として後回しになりがちです。「行こうと思ってたんだけど友達が急に遊びに来て…。」など、実に勿体ないことです。このような振る舞いが、際どい結果に影響する可能性が高いです。今は期日前投票が可能ですので、公示日(6月22日予定)と同時に投票が可能です。この制度を有効活用して、切羽詰まって行けなかったなど、国民の一人として意思を反映する大切な一票を無駄にしないようにしてください。

3.ちょっと遊んでみたかった
「へずまりゅう」ってご存じですか?迷惑系youtuberとして山口県でもコロナウィルスをばら撒いたと疑われる行為で一躍有名になりました。そのへずまりゅうが山口県の参議院選挙で6809票も獲得したのです。この事だけで判断するのは早計だと思いますし、列記とした根拠と判断であれば、非難する理由は全くありません。ただ、少なくとも「面白うそう…」という浮気心や無責任は判断だけは控えていただきたいです。
以上、3つの「かった」を無くせば、きっと「勝った!」につながることになるんだと思っています。

先日、印象的なことがありました。自民党の医師の働き方改革の施行に関するPT(プロジェクトチーム)に参加した時のことです。ひな壇は加藤勝信調査委会長、田村憲久座長、自見はな子事務局長の3人でした。最後に我々にも発言の機会が与えられ、最も高い臨床工学技士の告示研修の参加費用の負担について、施設負担と個人負担にばらつきがあることを言及したところ、田村憲久議員より国からの負担も検討するような発言もありました。また、その3人が終会後に私に挨拶され退出されたのです。平素のみなさんのおかげによって日ごろの活動が継続できたおかげで、天下の国務大臣経験者が我々を認識してくださっていることを実感したひと時でした。

天下分け目のターニングポイントとなるイベントがもうすぐ始まります。皆様方にはより一層のご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。

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