Column No48 『わが生涯に一片の悔いなし』

コラムの内容としては不適切かもしれませんが、以下のお名前はご記憶がありますでしょうか?

海部俊樹・石原慎太郎・西郷輝彦・西村京太郎・高橋国光(レーシングドライバー)・西村賢太・志垣太郎・宝田明・藤子不二雄A・柳生博・上島竜平・河村亮(日テレアナ)・渡辺裕之・山本コウタロー・安倍晋三・島田陽子・小林清志・三宅一生・オリビア・ニュートン・ジョン・古谷一行・ミハイル・ゴルバチョフ・アントニオ猪木・中本工事・村田兆治・松原千明・三遊亭円楽・森英恵・渡辺徹・水木一郎・あき竹城・高見知佳。

2022年12月21日までに亡くなった、政治家・芸能人・文化人などの方で私が特に印象に残る方々です。例年に比べて、昭和生まれの私の世代なのか、訃報を聞くたびに胸が締め付けられる思いでした。ドラマであったり、ニュースの一コマであったり記憶が鮮やかによみがえった1年で、多くの著名人がなくなり、昭和の終焉を感じました。

人は「死」を恐れ、永遠の命を求めることが多いと聞きますが、この世界では死ぬべきときに死に次世代に受け継ぐ(礎となる)ことが摂理です。高橋るみこさんの作品で「人魚の森」という作品がありますが、主人公の「湧太」と後に出会う「真海」は人魚の肉を食べ不老不死となった結果、人と交われぬ永遠の孤独をその身に背負うことになり、親しいものは皆死に絶え、永遠の時を生きなければならず、戦国の世からいままでその長くつづく旅の中、彼らは「人魚の伝説」に翻弄される人々の悲哀を見続けることになります。

また、作品名は忘れたのですが、つい先ほどまで他人だった男女が情事を終えた後にタイムリーフを繰り返し永遠の時間の中で生活しなければならず、若さも資金も減らない代わりに、記憶だけが積み重なってゆき、先が見えない男女の葛藤と来たる日(日常にもどる)の為に準備をする姿勢が未来を造ってゆくというお話しでした。「銀河鉄道999」も永遠の命に関する物語で「永遠の命」をテーマにした物語が世の中に多く存在します。

どの作品も、未来が永遠である代わりに、終わりの無い世界で葛藤しそれでも前に進み「自分の理想」を追い求めてゆくことがテーマです。一寸先の明日のみ追われ、なかなか未来が見いたせない方もおられるのでは無いかと思います。私自身、人は生まれながらに不公平であることが承知していますが、時間だけは平等であると思っています。限られた時間の中で未来と今を見据えてしっかりと前進できているのが理想ですが、皆様はいかがでしょうか?

しかし、人生は無情です。志半ばで人生を強制的終了させてしまう場合もあり、時間を無駄にできないとも考えています。人生100年と言いますが、物事が何でも入る時期や体が自由に動く“ゴールデンタイム“はごくわずかであったと今になって、過去の自分を悔やんでいますが、後戻りが出来ません。しかし、まだ少し時間が残されているため、残りの時間は過去の失敗から改善できるように行動してゆきたいと考えています。

よく人は「実行して失敗した後悔」より、「実行しないでいる後悔」の悔い残るといいます。それは、私が思おうに「決められない人」なのだと思います。進む道をまちがえていいので決めない(覚悟も持つ)ことが必要で、「人生は迷っている間にチャンスなんてあっという間に過ぎてさってしまうものだから」です。

今後、私の行動は、冒頭でお話しした「次世代に受け継ぐ」ことが一つでも多くできることが理想です。今やるべき時に、結果はどうであれ、事を果たし、「北斗の拳ラオウ」のように「わが生涯に一片の悔いなし!!」といって生涯を遂げることができるのか・・・おそらく、あれもできかかった、これも出来ていないと後悔してこの世を去る可能性が大だと思っていますがみなさまはいかがでしょうか?

副理事長 小林剛志

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