Column No15「日本臨床工学技士連盟を振り返って今思うこと」

  • 設立と経緯

日本臨床工学技士連盟は、2013年7月1日に設立しました。臨床工学技士が誕生してから25年も経過してからのことであります。設立時から監事、理事として役員をやらせて頂いておりましたが、なかなか連盟の役員としての活動が出来ていなく大変心苦しく思っておりました。それが最近やっとの活動として、2019年9月17日(火)に自見はなこさんを励ます会(東京プリンスホテル)と2020年1月22日(水)に臨床工学技士の資質向上を求める議員連盟第2回総会に出席させて頂き、ほんの少しの活動が出来たかなと感じております。

  • 初めて議連に参加して

その中で特に臨床工学技士の資質向上を求める議員連盟の第2回総会に出席させて頂いた時、議員の先生方の活発なご質問とご意見を聞き、我々臨床工学技士自らがもっと勉強し意識を高め活動していかなければならないことを強く感じました。

  • 秀悦なディスカッション

それは、日本臨床工学技士会の要望を述べさせて頂いた後、直ぐにこれに対する質問・意見を聞いたところ、何人もの議員の先生がパッと手を上げられ、順番にご質問とご意見を積極的に述べられました。私自身もこれまでに多くの会議に出席してきましたが、ここまで多くの質問や意見が出て活発に進行する会議はあまり無かったと思います。つまり、これが本来の会議なのだと気づかされました。会議では皆が1つの方向に向かって自分の意見を発言し、活発なディスカッションを行って物事を進めて行くことが重要なのです。どれだけ真剣に考えて行動しているかが重要なのだと思いました。

  • 技士会と連盟の協調

職能団体である日本臨床工学技士会と政治団体である日本臨床工学技士連盟がしっかりと腕を組んで1つになり、臨床工学技士を向上させる行動をする必要があります。それも今が大事な時で一丸となって大きく行動する必要があるのだと思います。

働き方改革からの医師のタスクシフトとタスクシェアの検討、臨床工学技士の業務指針2020の作成検討、臨床工学技士養成施設カリキュラム改善検討など、今後の臨床工学技士を左右する大変重要なものが現在検討されているのです。これらについて臨床工学技士の未来を考え最も適正な形にすることが重要なのです。この状況をしっかりと認識し、皆で協力して頑張っていきたいと考えます。

  • 最後に

発足時から今期までで役員を退任させていただきますが、今後も公益社団法人日本臨床工学技士会常任理事として日本臨床工学技士連盟の皆さんと一緒に目的に向かって精一杯の努力をする所存です。臨床工学技士の素晴らしい未来を創っていきましょう。今後共どうぞ宜しくお願い申し上げます。

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